38歳、憧れのR1-Zをついに購入|2ストバイクとの再会ストーリー【購入・SNS仲間に感謝】

バイク
アニメ風に描かれたYAMAHA R1-Z。特徴的な2ストローク用チャンバーを装着し、ガレージ前に静かに停まる姿。

こんにちは。この記事では、私が高校時代からの憧れだったバイク「YAMAHA R1-Z(アールワンゼット)」をついに手に入れたエピソードをご紹介します。

購入、SNSで出会った仲間との再会、そして2ストバイクの面白さと難しさ…
これからバイクを始めたい方、再び乗ってみたいと考えている方の参考になればうれしいです。


高校時代に心奪われた「YAMAHA R1-Z」

バイクに夢中だった高校時代。
その頃はまだ2ストロークエンジンのバイクが多く走っていて、音・匂い・加速のすべてが刺激的でした。

中でも憧れだったのが、YAMAHAのR1-Z。 250ccの軽快な車体に、並列ツインのエンジン。細身のボディと丸目のクラシカルな雰囲気に惹かれて、雑誌を何度も読み返していました。

とはいえ、実際に乗っていたのはKawasakiのZRX400。
周囲はカワサキ乗りが多く、自然とそちらを選んでいました。ZRXもとても良いバイクで、仲間たちと走った日々は今でも大切な思い出です。


社会人になり、大型バイクへ――でも忘れられなかった2ストの存在

その後、大学生の頃に大型二輪免許を取得し、社会人になってからはいくつかの大型バイクを乗り継ぎました。

快適でパワフル。どれも魅力的でしたが、どこかでいつも「やっぱり2ストにも乗ってみたい」という想いが消えずに残っていました。

ただ、仕事が忙しくなるにつれてバイクから離れ、数年間は趣味の中心が車へと移っていきました。
MT車やスポーツカーに乗りながら、クルマ好きの仲間とドライブやオフ会を楽しむ日々。

そんな生活の中で、「バイクにまた乗りたい」という気持ちは、心の中で静かにくすぶり続けていたのです。


X(旧Twitter)での再会と、“背中を押してくれた”年上の仲間

そんなある日、SNS「X(旧Twitter)」でいつものように車の話をしていた時、何気なく「R1-Zに昔憧れてたんだよね」とつぶやいたことがありました。

それに反応してくれたのが、Xで知り合った年上のバイク仲間。
彼は整備にも詳しく、バイクやクルマに対する知識が豊富で、普段から情報交換していた信頼できる存在です。

「R1-Z、探してみる?」
その言葉に背中を押され、あれよあれよという間に話は進んでいきました。


某オークションでR1-Zを購入!落札〜整備までサポート

彼が見つけてくれたのは、某オークションに出品されていた1台のR1-Z。 細かい写真、出品者の評価、車体の状態、予備パーツの有無などを確認しながら、「これならいけそう」と判断してくれました。

私はほぼお任せ状態で、

  • 落札手続き
  • 配送業者の手配
  • 到着前の点検と必要な整備

まで、すべてお願いしてしまいました。

納車前には、プラグ交換、エンジンオイルやギアオイルの交換、経年劣化していたリアサスペンションも新品へ交換してくれました。
自分ではなかなか難しい作業ばかりなので、快く引き受けてくださったことに本当に感謝しています。
信頼できる仲間がいてくれたからこそ、安心してこのバイクと出会うことができました。

正直、ここまでやってもらえるとは思っていなかったので感謝しかありません。
自分ひとりだったら、たぶんまだ迷っていただけかもしれません。


納車初日、R1-Zで感じた“あの頃の風”

そして迎えた納車日。
ドキドキしながらキーを回し、エンジンをかけると、あの独特な2ストの音が響きました。
少し白煙が立ち上るその姿に、思わず「おかえり」と心の中で声をかけてしまいました。

最初に走ったのは、昔よく通っていた田舎道。
信号が少なく、自然の香りが風と一緒に流れてくる。
10代の頃に乗っていたバイクの記憶と、今のR1-Zの加速がリンクして、胸がギュッと熱くなりました。


2ストバイクの“クセ”も魅力のひとつ

R1-Zに乗って感じるのは、やっぱり“クセ”のある個性。
アイドリングの不安定さや、エンブレの弱さ、混合オイルの香り――どれも現代のバイクにはない「味」です。

エンジンオイルやキャブ調整、チャンバーの焼け具合なんて、普段気にしない方が多いかもしれませんが、
2ストはそういった「ちょっと面倒なこと」にこそ、愛着が湧くんです。

今のバイクにはない“手がかかる楽しさ”が、R1-Zには詰まっています。


今後の楽しみと純正スタイルへのこだわり

以前のオーナーが取り付けていたBEETのバックステップも、個人的には純正の乗り味が好きなので、今後は純正ステップに戻す予定です。
ハンドル周りのレバー類も他車種のものが流用されていたので、可能であれば純正部品に近い状態へ整えていきたいと思っています。
少しずつ“理想のR1-Z”に近づけていく過程も、旧車ならではの楽しさのひとつだと感じています。


久しぶりの2ストに「懐かしい!」の声

R1-Zでツーリングに参加したとき、周囲からまず言われたのが「うわ、懐かしい!」という声。
2サイクル特有の排気音や、後方にたなびく白煙に、「昔こんなバイクいたよね!」と笑顔になってくれる人が多く、
乗っているこちらまで嬉しくなる瞬間でした。

あの独特の匂いや音、走りの軽快さ。年齢問わず、2スト経験者なら一度は思い出があるもの。
こうしてまた走っていると、乗っていなかった時間まで取り戻せるような、そんな不思議な感覚になります。


R1-Zが向いている人、向いていない人

今の時代、バイクの進化はめざましく、電子制御や安全機能が充実したモデルが多くあります。
そういった「完璧さ」や「快適性」を求める方には、R1-Zのような旧車は少し煩わしさを感じるかもしれません。

ですが、多少の手間や整備も楽しめる方、自分の手で育てる感覚が好きな方には最高のバイクです。
「昔乗っていた思い出の車種にまた乗りたい」「あの頃の空気をもう一度感じたい」――そんな方にこそ、R1-Zはぴったりです。


今も変わらない、2ストだけの魅力

販売終了から長い時間が経った今でも、2ストロークエンジンには、現代のバイクにはない魅力がたくさん残っています。

軽やかな吹け上がり、独特のレスポンス、そしてどこか「レーサー気分」を味わえる乗り味。
R1-Zに乗っていると、サーキットで活躍していた2ストマシンの姿が頭に浮かび、「走る楽しさとは何か」を改めて思い出させてくれます。

今の時代に、あえてこうしたバイクを選ぶ意味。
それは、便利さやスペック以上に「感覚」や「思い」を重視する人にこそ響く、深いバイクの楽しみ方なのかもしれません。


まとめ:いくつになっても、“好き”は叶えられる

38歳で、R1-Zを手に入れて感じたのは、
「昔の夢は、いつだってもう一度叶えられる」ということでした。

もしあなたが今、「またバイクに乗りたいけど…」と迷っているなら、
SNSや仲間の力を借りて、少しだけ一歩踏み出してみてください。

2ストバイクは確かに手間もありますが、そのぶん深い楽しさがあります。
そして、仲間がいると、その一歩がグッと軽くなります。


🚀次回予告

次回は、R1-Zで初めて行ったツーリングコースや、今後手を加えたいカスタムポイントについてもご紹介予定です。
ぜひまた遊びに来てくださいね😊

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